一日のうちで、
朝がいちばん痛い——
腰やお尻に不調を抱える方から、
本当によく聞く声です。
日中、動いているうちは
なんとかなるのに、
起き抜けだけがつらい。
理由は、はっきりしています
寝ている間、
体はほとんど動いていません。
何時間も
同じ姿勢のまま
固まっています。
そこへ、
いきなり力を入れて起き上がろうとする。
固まったものを
急に動かせば、
痛みが出るのは
当たり前のことです。
しかも、寝ている間の姿勢は選べません
日中なら
「姿勢に気をつけよう」と
思うことができます。
でも、
寝ている間の自分は、コントロールできません。
体の歪みやクセが、
そのまま何時間も
出続けます。
朝の痛みは、
その結果として
出てくることがあります。
ですから、
「朝がいちばんつらい」という方は、寝る環境を見直す価値があります。
枕の高さ。
敷布団やマットレスの硬さ。
体を素直に支えてくれる寝床なら、
力が抜けて、
筋肉がゆるみます。
逆に、
どこかに力を入れ続けないと
収まらない寝床だと、
一晩かけて疲れていくことになります。
起きる前の、ひと手間
とはいえ、
寝具はすぐには
変えられません。
今日からできることを
一つだけ。
仰向けのまま、片膝を立てます。
両手でその膝を抱えて、
ゆっくり、じわっと胸のほうへ引き寄せる。
勢いは要りません。
「あー」と
声が出るくらいで十分です。
左右それぞれやってから
起き上がると、
動き出しがずいぶん違うはずです。
布団の中で、
30秒。
起きてから
なんとかしようとするより、
起きる前に、少しだけ体をほどいてあげてください。
それだけで、
一日でいちばんつらい時間が
だいぶ変わります。
小川