「テニス肘ですね」と言われたけれど、
テニスなんてしていない——

施術をしていると、よく聞くお話です。

実はこの「テニス肘」、
テニスや野球をしていなくても起こります。
握る・支える・つかむ——
そんな動作を毎日くり返す方なら、
お仕事でも家事でも、誰にでも起こりうるのです。

ポイントは、
痛むのは肘でも、負担を生んでいるのは「手首と肩」だということ。
物を握って支えるとき、その衝撃を受け止めているのは
肘ではなく、手首やその先の指、そして腕の付け根です。
そこに疲れがたまり、回復が追いつかなくなると、
ちょうど中間にある肘が悲鳴をあげる——
そんなしくみです。

だから、肘ばかりを気にしても、なかなか良くなりません。
手首・指・肩といった「肘以外」からほぐしてあげるのが、
実は近道だったりします。

しかも手首や肘は、
普段ストレッチし忘れる場所。
ケアを忘れている場所ほど、
知らないうちに固まっているものです。

ご自宅でできる、簡単なほぐし方をご紹介します。

・手首を、いろんな方向にゆっくり反らす・ひねる
・親指、中指を、反対の手で持ってそっと伸ばす
・手首を内側に曲げたまま、肘を曲げ伸ばしする
・「反らしながら、軽く捻る」——痛いところが伸びる角度を探す

コツは、終わりを急がないこと
「伸ばして、はい終わり」ではなく、
伸ばした“あと”に、じわっと伸びてきます。
痛気持ちいいところで止めて、少し待つ。
楽になってきたら、もう少しだけ深く。

長い時間が取れなければ、
ちょこちょこ小分けでかまいません。
それだけでも、手の動きはずいぶん軽くなります。

痛む場所と、ケアすべき場所は、
必ずしも同じではありません。
「肘なのに手首?」と思われるかもしれませんが、
だまされたと思って、試してみてくださいね。

それでも取れないつらさは、
我慢せずに頼ってください。

小川