施術中に伺った、
ある患者さんのお話です。
(笑い話なので、
肩の力を抜いてどうぞ)
息子さんが
「ちょっと昼寝する」と言って
横になったそうです。
しばらくして、
隣にいたお母さんが
急にトントンと叩かれました。
「シューズ! シューズ!」
何のことか分からず
「シューズ?」と聞き返しても、
「ダメだよ、シューズ履いたまま
家の中に入っちゃダメだよ」
と、ずっと言い続ける。
目は閉じたままです。
これはもうダメだと思って
放っておいたそうですが、
起きてから聞いてみたら、
「ママが靴のまま
人の家に上がろうとする夢を見た」
本人は、叩いたことすら
まったく覚えていなかったとか。
笑い話に見えて、実は
ここからは少しだけ
体の話をさせてください。
寝言が多いのは、
熟睡できていないサインでもあります。
眠っている間もずっと
何かを考えている。
気を張っている。
その方の息子さんも、
ちょうど締め切りに追われて
「頭が壊れそう」と
こぼしていた時期だったそうです。
自分で作った心配ごとと、
寝ている間も戦っている——
そんなふうに見えました。
そういう時期は、
体のほうも力が抜けていません。
肩が上がったまま、
背中が固まったまま、
朝を迎えることになります。
ご家族の寝言が
やけに多いなと感じたら、
「疲れてるんだな」と
思ってあげてください。
ちなみに私も、
文字起こしを読み返すまで
自分の口癖に
気づいていませんでした。
自分のことは、
案外いちばん分からないものですね。
小川